東日本大震災を契機に、多くの企業が非常食の備蓄を始めましたが、数年経過し賞味期限が迫っている非常食もあるのではないでしょうか。今回は、賞味期限が迫った非常食を廃棄することなく、社会貢献にまでつながる有効活用の方法をご紹介します。

 

  • 賞味期限の把握をしましょう

災害用非常食の場合、一般的に3年(アルファ化米)から5年(レトルト食品・缶パン)が賞味期限です。賞味期限が切れた途端すぐに食べられなくなるけではありませんが、それより有効活用する方法を考えてみましょう。

 

  • 社内で消費して食品廃棄ゼロへ

賞味期限が近づいた非常食を従業員に配布するのが一般的ですが、非常食の実食を防災訓練のプログラムに取り入れ、防災意識を高める機会にしてみてはいかがでしょうか。また、海外でビジネスを展開している企業の場合、食文化が異なる国・地域に赴任する駐在員にご飯やレトルトカレー、フリーズドライの味噌汁などの和食を渡すと喜ばれます。

 

  • 社会貢献につながる活用方法

非常食を扱う食品会社の中には、賞味期限が一定期間にまで近づいた際に自動で入れ替えサービスをし、その非常食を廃棄せず食糧危機に陥っている国や地域に寄付することで、社会貢献している事例もあります。実際に、干ばつによる不作に見舞われたアフリカの内陸国をはじめ、さまざまな被災地に送られています。

 

  • 「フードバンク」などへ寄付する

企業単位で「フードバンク」などへ寄付することも社会貢献につながる活用方法です。フードバンクとは、1960年代のアメリカで始まった運動で、スーパーなどから廃棄される商品や農家から出た余剰生産食糧などを、地元の教会に寄付し貧しい人などに配布しました。現代では、食品会社やスーパーなどから、中身には問題がないが箱や缶に生じた損傷のため販売できない商品をなどの寄付を募り、路上生活者への炊き出しや、生活困窮家庭へ食料配布を行っています。食品ですので、くれぐれも受け取りルールを確認のうえ寄付するのも社会貢献の一環になります。